BrocadeのVDXいいなぁとは思うんだけど
Brocade社の出しているVDXファミリーのスイッチは、何度かお話を聞いてるんだけど聞くたびにいいのうって思う。
- ID振って繋げれば大体おっけーなSTPフリーな構成で、VCSクラスタを作ると全体で1つのスイッチに見える
- 冗長化リンクというのは大概MACとかでハッシュ取ってリンクを選ぶと思ってるのだが、VCSクラスタ内のスイッチ間リンクの冗長化はフローごとに分散するからとても通信効率が高い
- ちゃんとスタックスイッチと接続する際には筐体間リンクアグリゲーション(vLAG)を使うことができる
とってもいいんだけど、仮想基盤の一部として考えていると、以下の点でUCSに分があるために購入できない。主に管理性の問題。Brocade Network Advisorでできるのかもしれないけど、よく知らないのだよな。
UCSが完全にサーバ、スイッチを一体型で売ってきてるため、Brocade社が入る隙間というのが仮想化基盤市場において無くなりかねない状態だと思う。それが多分CISCO社の狙いで、先見性ある方向性だと思う。
ただ以下の点がUCSで納得いかなくて、設計が大変めんどくさい。
- UCSのL2スイッチもどき(UCS Manager)は標準2台だけどその間では通信フローが流れない。上とのリンクアグリゲーション方式がvPC使えと言わんばかりで明らかにNexus 5000シリーズと抱き合わせる気満々。何でL2スイッチの役目のもの重ねなきゃいけないんだよ…。大した規模じゃないところのことも考えてくださいというか、小規模にも売る気ならNexus外せるようにしてください。
- ポートがライセンス式なのは100歩譲るとしても、初期12ポートって少なすぎっていうか機器の穴の付き方からして中途半端じゃないかせめて16ポートよこせ、というか拡張モジュールあるんだから標準32ポート、拡張で48ポートにすべき
- 1ポートライセンスあたり15万くらいするんだけどふざけてるの高いよ(;Д;)
主に金銭的な理由で納得いかないことが多すぎてUCSはちょっぴり悲しい。技術的にはいいんだけど…。L2なんて折角10Gbpsイーサで48ポートもあるんだから何でFabricInterconnectで完結するように作らないのだろう売らないのだろうと思ってしまう。機器増やしたくないじゃない、使う側としては。
・・・あれ、別にvPCじゃなくてもAlaxalaのSMLや単純なスタックでも、BrocadeやBNTのvLAGでもいいのかな、vPCの部分は。誰も言わないからわかんないけどそうならNexus以外のスイッチ買った方が絶対安いな。でもまぁやっぱり上位スイッチ必須に近い構成であるのに不満があるのは抜けない。
CISCO社が高いっていう印象はサーバ自体の値段はそこまで高くないとはいえ、やっぱりまだまだ私の中からはぬぐえない。
まぁやっぱりBrocadeは基幹の部分のネットワーク向けなのかもしれない、かなぁ。ちっこーい仮想基盤で何言ってるのって話かー。